訪問診療

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訪問診療(在宅医療)について

訪問診療(在宅医療)とは、具合が悪くなった時だけ医師が診察に伺うものではありません。お一人での通院が困難な患者さんのご自宅に医師が定期的に診療の為にお伺いして計画的に健康管理を行います。定期訪問に加え、緊急時には365日24時間体制で対応致します。必要に応じて臨時往診や入院先の医療機関、施設等の手配を行います。

訪問診療の目的は病気の治療だけではありません。転倒や寝たきりの予防、肺炎や褥瘡などの予防、栄養状態の管理など、予測されるリスクを回避し、入院が必要な状態を未然に防ぐことも重要な役割です。

私たちは地域の医療機関、介護事業者の方々と連携・協力しながら、患者さんが自宅で安心して療養生活を続けられるよう、在宅患者さん、ご家族を総合的にサポート致します

訪問診療(在宅医療)でできること

医師が患者さんのご自宅へ定期的に訪問し、以下のような治療・医療管理を行っています。

  1. ①がんの在宅緩和ケア
  2. ②糖尿病・高血圧・リウマチなど慢性疾患
  3. ③心不全・呼吸器疾患などの在宅管理
  4. ④自己注射の指導・管理
  5. ⑤在宅酸素療法(HOT)の指導・管理
  6. ⑥疼痛管理
  7. ⑦栄養管理・指導
  8. ⑧胃瘻・経管栄養法の指導・管理
  9. ⑨褥瘡・潰瘍の在宅管理
  10. その他疾患についても、対応可能な場合がありますので、くわしくはお問い合わせください。

訪問可能な範囲

訪問診療を行うにあたって、国が定めた往診可能な範囲というものがあり、原則的にクリニックから半径16km圏内にお住まいの方を診療しております。本町在宅クリニックを中心に、隣接市町だけでなく、春日部市、さいたま市岩槻区、見沼区、上尾市、桶川市、鴻巣市、羽生市、古河市、境町、杉戸町などが対象エリアとなります。現在のお住まいが訪問診療可能な範囲かどうかご不明な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

訪問診療開始までの流れ

STEP1.お電話にてお問合せ

まずは、お電話にてお問い合わせください。患者さんの現在の状況やご希望についてお伺いし、初回の訪問日時を決定します。

STEP2.在宅療養計画書を作成

医師が訪問し、詳しい身体の状態・家庭の状況などを伺って、具体的な訪問診療の計画を作成し、契約書を交わします。

STEP3.訪問診療を開始

在宅医療計画に同意を得てから、訪問診療を開始します。 訪問診療を行っていく中で、患者さんの病状が変化した際には、適切な医療機関をご紹介します。また、定期的な訪問以外にも、緊急時には24時間365日往診しますのでご安心ください。

訪問診療の費用

当院は保険診療を行っておりますので、国で定めた点数(料金)のご負担分のみいただいております。その他の交通費や時間外料金などはいただいておりません。
なお、保険診療外のワクチン接種などは、別途実費分をいただいております。

■ご自宅にお住いの方(後期高齢者医療被保険者証をお持ちの75歳以上の1割負担の患者さん)
訪問診療 ひと月にかかる費用
月2回の訪問診療
※別に定める状態の方
7,580円
月2回の訪問診療
※別に定める状態の方以外
6,830円
■施設に入居されている方(後期高齢者医療被保険者証をお持ちの75歳以上の1割負担の患者さん)
訪問診療 ひと月にかかる費用
月2回の訪問診療のみ
(1人)
※別に定める状態の方
4,630円
月2回の訪問診療のみ
(2~9人)
※別に定める状態の方
3,820円
月2回の訪問診療のみ
(10人~)
※別に定める状態の方
3,380円
月2回の訪問診療のみ
(1人)
※別に定める状態の方以外
2,860円
月2回の訪問診療のみ
(2~9人)
※別に定める状態の方以外
2,430円
月2回の訪問診療のみ
(10人~)
※別に定める状態の方以外
1,850円

※診察以外に検査などを行った場合は、別途検査料金が加算されます。
■1割・2割負担の患者さんは上限が18,000円となります。(保険証の種類によって限度額が変わる場合があります。)
■70~74歳の患者さん(前期高齢者医療被保険者証をお持ちの方)は、【2割負担】となりますので、上記料金表の2倍の金額がご負担分の目安になります。

別に定める状態とは?

1.以下の疾患等に罹患している状態
末期の悪性腫瘍、スモン、難病の患者に対する医療等に関する法律に規定する指定難病、後天性免疫不全症候群、脊髄損傷、真皮を超える褥瘡等。
2.以下の処置等を実施している状態
人工呼吸器の使用、気管切開の管理、気管カニューレの使用、ドレーンチューブ又は留置カテーテルの使用、人工肛門・人工膀胱の管理、在宅事故腹膜灌流の実施、在宅中心静脈栄養法の実施、在宅成分栄養経管栄養法の実施、在宅酸素療法の実施、在宅自己導尿の実施、植え込み型脳・脊髄電気刺激装置による疼痛管理、携帯型精密輸液ポンプによるプロスタグランジンI2製剤の投与等。

介護保険の居宅療養管理指導料について

『居宅療養管理指導』とは、お身体の状態や、それに伴う注意点などのアドバイスを行い、よりよい介護サービスを受けていただけるよう以下サポートを行うものです。居宅療養管理指導を医師が行う場合は、月2回を限度に以下の料金がかかります。

  • 1.居宅介護支援事業所および介護支援専門員(ケアマネージャー)に対して、居宅サービス計画の作成等に必要な情報を提供。

  • 2.要介護者または家族の方へ居宅サービスを利用する上での留意事項や介護方法についての指導・助言等。

  • 3.療養上必要な事項についての指導・助言等。

■居宅療養管理指導料
サービス名 条件 介護保険
居宅療養管理指導料 定期診療(1人) 定期診察1回につき298円
定期診療(2~9人) 定期診察1回につき286円
定期診療(10人~) 定期診察1回につき259円

※上記は介護保険1割負担の方の料金のため、負担割合によって金額が変動します。

お看取りの実績

お看取りの実績

当院では、ご自宅でのお看取りを積極的に行っています。人生の終末期の方(がんの方が多いですが)とは、ご本人・ご家族と面談し、最期までどのように過ごすか、どこで最期を迎えるかを具体的に話し合います。

ご自宅で最期を迎えたいという医師のある方には、そのご家族にも最大限負担がないようにサポートいたします。